全身から汗がダラダラ・・・全身性多汗症とは!?
多汗症と言っても汗をかく部位や原因などによって種類が分かれています。
その一つに「全身性多汗症」といって全身に汗をかいてしまう多汗症があります。
身体の一部に汗をかいてしまう局所性多汗症と違い、全身性多汗症は身体の部位を問わず全身から発汗することで、問題点や悩みも多いのが特徴です。
では「全身性多汗症」とは、具体的にどんな症状があるのでしょうか?また原因は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう。
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全身性多汗症の症状
全身性多汗症とは、その名の通り身体の部位を問わず全身から発汗してしまう多汗症です。
全身性多汗症の症状に悩まされている方は多汗症患者の約1割で、他の多汗症と比べ少ない反面、全身から発汗してしまうことから治療が最も困難だといわれています。
この全身性多汗症にお悩みの方の多くは、汗対策にとても苦労しています。
身体の一部に汗をかいてしまう局所性多汗症と比べ、全身から発汗してしまう全身性多汗症の場合、汗を大量にかく部位が全身と広範囲となってしまう為、例えば腋窩多汗症(わき汗)対策として行なう汗わきパットなどの使用はあまり意味を成しません。
また、全身から大量に発汗してしまうことから、こまめに着替えていてもすぐに衣服が汗で濡れてしまい風邪を引きやすくなってしまったり、汗疹などの肌トラブルも起こしやすく発汗以外の悩みも多いのです。
全身性多汗症の原因
多汗症の治療を行なう上で原因を見極めることはとても重要なことなのですが、全身性多汗症の場合、原因を見極めることがとても難しいといわれています。
但し、傾向としては発汗の裏に病気が隠れているケースも珍しくないようです。
詳しくは「実は病気が原因だった!?多汗症の裏に潜む病気の影」にて触れていますが、発汗が病気のサインとなる場合もありますので、発汗以外の症状はないかチェックされることをおすすめします。
また、全身性多汗症の場合、「原発性多汗症」または「特発性多汗症」といって特に原因はないのに多汗症の症状があるという方も少なくありません。
原因不明ということですね。
原因不明の場合、どの治療法が適しているのか判断が難しく改善までに時間が掛かってしまうケースも少なくありません。
しかし、最近の研究では「原発性多汗症」は、常染色体優性遺伝の可能性が高いということが分かってきましたのでもう少し研究が進めば、詳しい原因が分かり原発性多汗症に適した治療法が確立する可能性もありますので、諦める必要はありません。
また、原因不明だから治療法がないという訳ではありませんので、どの治療法が適しているのかを医師と相談しながら改善を目指していくと良いでしょう。